見て分かるように結構小さい。
「ネオキューブ」の寸法は球体1個あたり直径 4.75mm、出荷時の正方形は6×6×6個で216個。
子供に直径 4.75mmの球体を与えると穴という穴に詰めるし、磁力の強力さや誤飲の可能性も考えると「ネオキューブ」の対象年齢15歳以上は妥当だと思う。だけど直径 5mm球を使っている「アイキューブ」と「マグキューブ」の定めた対象年齢8歳以上っていうのは明らかに間違ってると思うんだけど、うーん、まあここは私が口を挟むことではないわね。
ネオキューブ、アイキューブ、マグキューブの違いを知りたい人もいると思うので歴史を調べてみた。一部を除いて正確なソースがあるわけでもなく、ネット上に氾濫してる情報を固めただけだから間違ってるかも知れない。参考程度に。
ネオジム磁石立体パズルの元祖は、米Strong Force(ストロングフォース)社のNeoCubeであるらしい。元祖NeoCubeは海外で人気が爆発。人気に目をつけた日本の企業が並行輸入で発売しだしたものの、ぼったくり価格をつけたため売れなかった。そこに突如現れたのがチェスコムという企業の安価な日本製ニセNeoCube。
ネオジム磁石立体パズルというのは、単に既存の球体磁石を固めただけなので"意匠"登録も"特許"登録もできない。残るNeoCubeの"商標"登録は『当時』ストロングフォース社によって申請されていなかったので、チェスコムのNeoCubeが本物として扱われていたようだ。ただし、あくまで日本で。
現在では「NEOCUBE」の商標は登録番号5244124としてストロングフォース社のクリストファー エフ.レダ 氏が持っている。それに伴いチェスコムのニセNeoCubeは消滅。これで万事解決・・・と思いきや事はそれだけに留まらない。
すでに書いたように球体磁石パズルの構造はありふれたものだし、商標登録の専有権は「NEOCUBE」という商標に対してなので、「MagCube」も「I-Cube」もありといえばありというわけ。実際、類似の登録を認めない商標登録で「MAGCUBE」の登録がすでに成されている。ここらへんはあいまいで、はっきりさせようと思えば裁判沙汰になるだろうけど、日本へ正式に進出していないストロングフォース社がそこまでするとは思えない。やったもん勝ちだやね。マグキューブの商品仕様に書いてあった『類似品にご注意ください!』には笑わせてもらった。
実用面での違いは球体のサイズと磁力と色。磁力については正式に公表されているデータが見当たらなかったので、レビューやら動画を参考にした主観的憶測。責任は取れない、今回そればっかり。
NeoCube(ネオキューブ)
・個数 : 本体216個 + 予備35個
・球体直径 : 4.75mm
・色 : シルバー、ゴールド(個人輸入のみ)
・対象年齢 : 15歳以上
・磁力 : 長時間使用による疲労防止のためか他と比べると弱め
・公式ページ : ⇒
The NeoCube
MagCube(マグキューブ)
・個数 : 本体216個 + 予備(キャンペーン中らしいが個数不明)
・球体直径 : 5mm
・色 : シルバー、ブラック
・対象年齢 : 8歳以上
・磁力 : 安定感を高めるためか他と比べると強め
・公式ページ : ⇒
Mag Cube
I-CUBE(アイキューブ)
・個数 : 本体216個 + 予備(レビューに「数個」とあるが詳細不明)
・球体直径 : 5mm
・色 : シルバー、ブラック、ゴールド
・対象年齢 : 8歳以上
・磁力 : MagCubeよりは弱いが強め
・公式ページ : ⇒
NEOCUBEIN
他にもQQMagなる商品も見つかったけど、きりが無いので見なかったことにする。
最後にこの立体パズルを使った作品を掲載しているギャラリーサイトをご紹介。すごいねこれ。
⇒
NeoCubeの放課後。
パクリを肯定するわけじゃないけど、正直磁石パズルごとき性能が良くて安ければ偽者でもなんでもいい気もする。全部基本は一緒なのでどれを買うかは好みでどうぞ。
PR
COMMENT