読書の秋は延長戦へ。新潮文庫が熱い。
なぜ新潮文庫か、というと現在キャンペーン中の「Yonda?」グッズが欲しいから。不純極まりない読書意欲ではあるけど、本を楽しめてグッズまでもらえるんだから2倍嬉しい。本5冊で必ずもらえるピンバッチはいくつか持っているけど、今回は少し溜めて50冊のリストウォッチ!・・・はさすがに無理だから20冊のブックカバーを狙おうと思う。
締め切りは2011年の9月25日。
ラインナップはYonda?Clubからどうぞ。ちなみに右の絵は、Yonda?君とはまったく関係のないただのYunda!君の絵なので、版権上何の問題も無い。・・・。目線入れたほうがいいかな。
⇒
新潮文庫 必ずもらえるYonda?Club
肝心の『龍は眠る』のあらすじと感想。
【あらすじ】
平凡な雑誌記者とある少年が、嵐の夜に偶然出会うところから始まる。雑誌記者は良識ある一人の大人として振舞うが、少年の様子はどこかおかしい。彼は身の回りで起こる出来事の、決して知るはずの無い真相を次々に語ったあと、雑誌記者に告げる「僕は超能力者なんだ」、と。
どうも宮部みゆきには中2臭いイメージが私にはあって、それが苦手でずっと敬遠してきた。しかしこの小説に限って言うと十分に楽しめた。要因として、この小説の主人公が超能力少年ではなく、むしろ超能力の存在に否定的な雑誌記者であったことが大きい。おかげで作品に入り込みやすかったし、理論的な主人公の台詞や行動と未熟な少年を比較する事で、ただ中2臭いだけじゃない、宮部みゆきの書く巧みな少年心理描写に気づく事が出来た。
超能力が題材ではあるけど、それを肯定的に扱っていないのも特徴。実際に、この世界に超能力者がいたらきっとこの本と同じような人生をたどるのではないかと思えるほど、現実と非現実の境界を生々しく描いている。そのため、超能力者の魅せ場となるような大規模な事件は起こらず終始地味な印象があったので、ファンタジーを期待した人間には期待はずれになると思う。ただ、自分の周りで実際に起こりうるかもしれないと、希望にも似た期待を感じさせるのは「龍は眠る」の魅力でもある。
読み終わった瞬間を一言で表すなら「雨上がりの午前6時」、すっきりした気だるさといったところ。ファンタジーしすぎた作品が苦手な人にもオススメできる超能力を扱った一冊だった。
今回超マジメ。Yonda?君、Yunda!君、タレパンダ、生茶のパンダ、パンダマン。
よく考えるとパンダキャラって結構いるんだね。
PR
COMMENT