あまぞんな日々

買ったはいいけど使わないことでお馴染み多徳ナイフ。今はツールナイフっていう洒落た呼び方が主流らしい。Google検索結果にウン十倍の差があったんだから間違いない。

ディスカバリーチャンネルでやってるような特集もとい、「もしかしたら」に訴えかけるサバイバル用品ほど胡散臭いものは無い。災害がおきた時、缶きりやハサミで倒壊した家は持ち上がってくれはしない。お腹が空いたならシカ肉を探さずにコンビニを探せばいい。仮に極限のサバイバル状態に遭遇したとしたら、多徳ナイフの有無に関わらず死ぬ時は死ぬ。

旅行やアウトドアで実用品として使うなら現実的だけど、冷静に考えると不要な機能が多い。実際は五徳ナイフくらいでこと足りるはず。それでも多機能に魅力を感じるのは、きっと映画の観すぎなんだろうと思う。

左、「VICTORINOX(ビクトリノックス) クラシック」の機能は以下の7個。
・スモールブレード　　　　　　　 [ 小型のナイフ  ]
･つめやすり　　　　　　　　　　　　　
･マイナスドライバー　　　　　 　[ （小）3mm ]　　　　　　　　　　  　
･キーリング　　　　　　　　　　　
･ピンセット　　　　　　　　　　　　[ 毛抜き ]
･ツースピック　　　　　　　　　 　[ つまようじ ]
･はさみ

真ん中、「VICTORINOX(ビクトリノックス) トラベラー」の機能は以下の15個。
・ラージブレード　　　　　　　　　[ 大型のナイフ、刃渡り5.5cm未満 ]
・スモールブレード　　　　　　　 [ 小型のナイフ  ]
･カン切り　　　　　　　　　　　　　
･マイナスドライバー　　　　　 　[ （小）3mm ]　　　　　　　　　　　  　
･マイナスドライバー　　　　　 　[ （大）6mm ]
･せん抜き
･ワイヤーストリッパー　　　　   [ 配線の被覆剥き ]
･リーマー　　　　　　　　　　　　  [ 穴を開けたり形状を整える錐 ]
･キーリング　　　　　　　　　　　
･ピンセット　　　　　　　　　　　　[ 毛抜き ]
･ツースピック　　　　　　　　　 　[ つまようじ ]
･はさみ
･マルチフック　　　　　　　　　　[ 何かを引っ掛けるフック ]
･ソーイングアイ　　　　　　　　  [ リーマーにあいている糸穴 ]
･プラスド ライバー

右、「VICTORINOX(ビクトリノックス) ハントマン」の機能は、トラベラーにコルク栓抜きとのこぎりを加え、プラスドライバーを除いた16個。


ラージブレードの刃渡り5.5cm未満にはわけがあって、銃刀法、正式には『銃砲刀剣類所持等取締法』の中で5.5cm以上のナイフを刀剣類と呼ぶことになっている。持ち歩いても法に触れないギリギリの刃渡り、それが5.5cm未満というわけ。もちろん街中で刃をちらつかせていれば刃渡り関係無しに職質必須なのはいわずもがな。

素材は持ち手の樹脂を除いてステンレススチール。耐食、耐久性に優れている。ビクトリノックスブランドは有名どころで、『10年使ってます！』なんて声もあるみたいだから、まあそういうことなんだろう。


今なら50％OFF近い。お"徳"。
包丁もドライバーもハサミもすでに持ってるから私は買わない。